一輪の陶花ができるまで ― 美しさを支える9つの工程 ―

一輪の陶花ができるまで ― 美しさを支える9つの工程 ―

一輪の陶花が完成するまでには、長い時間と多くの工程があります。

一枚の花びらを形づくることから始まり、焼成、検品、仕上げまで。

目には見えない細かな積み重ねが、陶花ならではの美しさを支えています。

今回は、Yeekkokuの陶花づくりを9つの工程に分けてご紹介します。


① 陶土を選ぶ

陶土は天然鉱物から生まれる素材です。

産地や採掘場所によって鉱物の成分が異なるため、硬さや焼き上がりにも違いが生まれます。

そのため、使用する陶土は一つひとつ品質を確認し、花の種類に合わせて配合を調整します。

美しい形を保つために欠かせない、最初の工程です。

② 花びらをつくり、組み上げる

一輪の花には、およそ50〜160枚の花びらを使用します。

花びらは乾燥の進み具合が一枚ずつ異なるため、組み上げる順番やタイミングがとても重要です。

職人は花びらの状態を見極めながら、一枚ずつ丁寧に重ねていきます。

③ 色を練り込む

陶花の色は、表面に塗装しているのではありません。

天然鉱物由来の顔料を陶土に練り込み、花本来のやさしい色合いを表現しています。

焼き上がるまでは色の仕上がりが分からないため、この工程には長年の経験が欠かせません。


④ 花の姿を整える

完成した花は、専用のアクリルドームに美しく収まるよう、全体の形を丁寧に整えます。

焼成による収縮も考慮しながら、一輪ずつ細かく調整していきます。

⑤ ゆっくり乾燥させる

花びらは外側から少しずつ乾燥していきます。

急激な乾燥はひび割れの原因になるため、工房では自然乾燥を大切にしています。

時間をかけることが、美しい仕上がりにつながります。

    

⑥ 窯に入れる

乾燥した陶花はとても繊細です。

少しの衝撃でも欠けることがあるため、窯入れは慎重に行われます。

一輪ずつ丁寧に配置し、焼成の準備を整えます。

⑦ 焼き上げる

陶花は約1370℃の窯で焼成されます。

焼き上がるまでに合計144時間以上。

窯の中では温度や環境が少し変化するだけでも仕上がりに影響するため、職人は細心の注意を払っています。

⑧ ゆっくり冷ます

焼成後は約20時間かけてゆっくりと冷却します。

急激な温度変化は陶花に負担をかけるため、時間をかけて自然に温度を下げていきます。

⑨ 仕上げ・検品

最後に一輪ずつ丁寧に検品を行います。

仕上がりを確認した後、アロマディフューザーとして組み立て、専用ボックスにお包みします。

こうして、一輪の陶花がお客様のもとへ届けられます。


一輪に込められた時間

Yeekkokuの陶花は、短時間で大量につくることはできません。

一枚の花びらから仕上げまで、多くの時間と職人の手仕事を積み重ねることで、一輪の花が生まれます。

私たちは、このものづくりの時間そのものにも価値があると考えています。